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竜は蝶を追う
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ラピスラズリ
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竜は蝶を追う
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その人の全てがわかったと信じ込み、詩を書いた黒歴史があります。
はねつけられたことに傷つき、なぜそうであったのか、と尋ねることさえ出来ませんでした。

そのようにして、何にせよ強く思い込み、信じ込むとは怖いことです。
言葉もかわさぬ内に、憶測と類推で相手を「型」に嵌めてしまうのです。
そうした経験は、舌に苦い味を残します。

数日前、それまで親しくさせていただいていた方の詩が、TLに流れているのを見かけ、拝見しました。
「仮面」というタイトルでした。
中には、「月を殺す」といったフレーズが二回ほど、繰り返して出てきました。
拝見した時は、特に何も感じませんでした。

引用ツイートをしたくらいです。
けれど、いつもであれば、何がしかのリアクションを返してくださるその方から、その後、何もありませんでした。

その方と非常に親しい方に、当時、九藤は好かれていませんでした。

それから、「月を殺す」というフレーズに改めて思いを馳せ、背中をひやりとしたものが触れたように思いました。

九藤の名は「朋」です。

その時九藤は、それ以上を考えてはいけないと自分に言い聞かせました。
何かの偶然、タイミング、そんなものが重なっただけなのだと。
けれどもう、その時から九藤はその方を避けるようになりました。そうするしかありません。

直に逢ってさえ、相手のどれほどを知ることが出来るか解りません。長年、ともに暮らしてさえ。
ましてやネット、TLで、言葉をかわしたところで、得られる相手の像は極めて朧で曖昧です。

良いものとも悪いものとも、軽々しく決めつけてはいけない。
それは恐らく、互いの関係が悪化してさえ、そうなのです。
いえ、悪化したならなおのこと、冷静な目を持つことは重要です。感情は、時にモンスターと化します。

そして、朧で曖昧な像の相手に依存するのも、依存されるのも良くありません。それは、お互いにとってです。
依存は寂しく、益の無いことだと、九藤は考えます。
依存の暴走、また、その不透明であることも、恐ろしい。

思い込み過ぎない、信じ込み過ぎない、依りかからない。

これは、朧で曖昧な電子空間において、大事なことであると今では痛感しております。
自分だけの為でなく、人の為にもです。